10年前から変わっていない岡田サッカー。
3戦2勝1分7得点1失点。
新監督に与えられる最初の3試合が終了した訳ですが、
それでは岡田監督の評価はどうであるのか、
個人的な実感としては、
岡田監督は10年前から変わっていない、
そのように感じました。

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「接近・連続・展開」というキーワードを掲げ、大木元甲府監督をコーチに招聘して「ショートパスサッカー」を志向、これが岡田監督の理想であると見えました。しかし、その理想は早くも船出となったチリ戦を終えた段階で、中断せざるを得なくなりました。南アフリカW杯アジア3次予選を目前に控えて、ボスニア戦では、現実的なスタイル、守備のバランスを崩さず、数的優位を作ってサイド攻撃、という傾向を強め、「接近・連続・展開」や「ショートパスサッカー」というコンセプトを試合で感じることはありませんでした。そして、タイ戦でも同様でした。

ここで、私の中で沸々と浮かんでくる懸念というものがあります。それは、岡田監督のチームというのは、理想を追い求めた時に必ず失敗しているということです。札幌時代は最初に理想を追求し失敗。J2選手のレベルに合わせた現実的なサッカーに切り替えてからJ1昇格を果たしました。横浜Fマリノス時代には、現実的な守備的スタイルで2連覇を達成。しかし、理想を追い求めた瞬間からチームは低迷を続け、ついには岡田監督がシーズン途中で辞任するに至りました。そして、10年前の日本代表でも、予選突破後に理想を求めたシステムなりスタイルを試みましたが上手くいかず、フランスW杯では現実路線へ。このように、岡田監督は常に、守備的から攻撃的に、現実から理想を追い求めた時に、ことごとく失敗してきました。

では、岡田監督が理想としている攻撃的なサッカーとは何か? ということですが、それは最近の3試合を見て、10年前から変わっていないと感じました。それは、サイドバックが最初から高いポジションをとる、2バックシステムです。10年前、岡田監督は、相馬、井原、秋田、名良橋、という4バックに、名波、服部、山口、という中盤、という布陣で、サイドバックの相馬と名良橋が最初から高いポジションを取り、1ボランチ服部+2CB井原・秋田で守るというシステムを志向して失敗しました。よく考えてみれば、今の、駒野、阿部、中澤、内田、という4バック、遠藤、鈴木、憲剛、という中盤、10年前と選手が変わっただけで、中身は同じように感じませんか? 私には同じように感じます。10年前との共通点は他にもあります。城と高原、市川と内田、この選手起用方法も、デジャブのように感じます。

私は、オシムの後任監督が岡田武史になった時、大きな失望を感じた人間の1人でしたが、少しの希望も持っていました。その少しの希望とは何かと言えば、10年で大きく成長しているのではないかということ、そして、横浜Fマリノスを辞任してからの時間で、それなりに変化しているのではないかということでした。しかし、残念ながら、今の段階では、10年前から何も変わっていない、そのように感じます。おそらく、このまま岡田監督であっても、W杯予選は突破するだろうと思います。堅実な戦い方をすれば、日本には4,5枠に入れる実力があります。しかし、その後の南アフリカW杯本番ではどうでしょうか? 私には、フランスW杯、そして、ドイツW杯での無残な結果しか、今の段階では想像できません。選手層に関しては10年前より良くなりました。海外リーグで多くの選手が活躍していることがそれを証明しています。しかし、日本サッカー自体が大きく成長したのかと言えば、私はそのことに懐疑的です。オシムで見えた希望も消えてしまい、10年前に逆戻りしてしまったかのような岡田サッカー。このまま岡田ジャパンを続けていくポジティブな理由が、私には見当たりません。東アジア選手権では、10年で成長した岡田武史が見られるでしょうか? ボスニア戦、タイ戦で大勝したとしても、私の中でのカウントダウンは、まだ止まっていません。


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【2008/02/09 13:45】 | 岡田ジャパン考察 | トラックバック(0) | コメント(5) | page top↑
<<フランスW杯までの岡田ジャパン 前編 | ホーム | 例えばこのような選手になって欲しい。>>
コメント
モウリーニョさんへ、

ほう、それは羨ましい。オシムに手を振ってもらえるとは(笑) オシムは内心不満でしょうね。もちろん、マスコミにそんな気持ちを言うことは無いでしょうけど・・・。TVで見る限りでも、少し痩せましたが、回復も早そうで、元気そうで、私も嬉しい限りですね。
【2008/02/10 00:55】 URL | 管理者jube #-[ 編集] | page top↑
あと、私の後ろ席のガラスを挟んだ部屋にオシムがいました。とても、数カ月前に脳梗塞で倒れた人間とは思えないくらい回復してましたよ。

試合も気になりますが、それ以上にオシムがどんな様子で試合を見てるのかというのが、気になりついつい後ろを振り返ってしまいました。(笑)側にいた方に身振り手振りしながら、なんか不満そうな表情を浮かべてましたね。ゴール決めても笑顔は見られませんでした。マスコミはオシム試合に満足なんて報道していますが、傍でオシムの様子を見ていた、私が断言しますが、かなり不満を募らせていたと思います。

試合終了後、私が帰り際にオシムに手を振ったら、オシムも笑顔で手を振り返してくれました。本当にあの瞬間は嬉しかったし、感動しました。
【2008/02/10 00:46】 URL | モウリーニョ #-[ 編集] | page top↑
モウリーニョさん、コメントありがとうございます。

そうですか、退屈な試合でしたか・・・(苦笑) タイが想像したよりも強くなかったですからね。岡田監督のサッカーはそもそもそれほど面白くないですしね・・・(苦笑) 

大久保がトップ下に入った時のプレーは、現地で見てもそうでしたか・・・。MFでも、もっとドリブルで仕掛けて欲しいですよね。パサーになってしまうと、大久保をMFで使う意味が無くなってしまいますからね。

私の分析が大間違いではなくて安心しました(笑) こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。
【2008/02/10 00:09】 URL | 管理者jube #-[ 編集] | page top↑
それと、大久保はトップ下に入ると俊輔や小野のようなプレーをしたがるという管理人さんの指摘を頭に入れながら、観戦して、後半大久保がトップ下に入った時、大久保の動きに注目してたんですが、管理人さんの指摘通りでした。なんか無理に自分の良さを抑えてまでパサーに徹しようとする姿が少々見苦しかったです。(笑)

しかし、管理人さんの分析力は感服しました。改めてこれからもよろしくお願いいたします。
【2008/02/09 23:20】 URL | モウリーニョ #-[ 編集] | page top↑
管理人さんと共に岡田就任の時にはかなり吠えてましたが、何だか予定通りのような状態になってますね。10年前に比べて変わったことは、口だけは達者になったということでしょうか。(笑)

現地観戦しましたが、正直フットボールの試合としては本当に退屈な試合でした。(笑)まあ、ワールドカップの予選は結果が全てだから結果としては満足ですが。
【2008/02/09 23:05】 URL | モウリーニョ #-[ 編集] | page top↑
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